今回も、倍率11.3と過去最高の倍率となった東京マラソン2016。
そんな東京マラソンへの出走権を実力で勝ち取ることができると、密かに話題になっていた東京トライアルハーフマラソンが、10月31日(土)に開催されました。
惜しくも、準エリート枠に引っかからなかった市民ランナーの精鋭たちが集い、僅かな枠を巡って激しい争いが繰り広げられました。
東京トライアルハーフマラソン
Run as ONE Tokyo Marathon2016 の一般プログラム対象大会。
以下、上位入賞者の一部が東京マラソン2016の出走権を獲得できるほか、抽選による出走権獲得のチャンスもある提携大会。
※年代別上位者の方などを東京マラソン2016のRUN as ONE – Tokyo Marathon 2016(一般)主催者特別枠として選出します。
(選出方法)
①ハーフ 男女総合1位~3位 6人
②下記年代別各 男女1位 10人
19歳~29歳、30歳~39歳、40歳~49歳、50歳~59歳、60歳~ 計16人
※グロスタイムによる最上位者
※東京マラソン2016出走権を保有するランナーの場合は対象外とし、順次繰り上げます。
※対象者複数の場合は年長者を優先します。
※該当者がいない場合は、選出しない場合があります。
出典:https://onetokyo.org/member/news/article/id/2318
スタート前
筆者が会場の到着したのはスタート15分前。すでに選手の整列が始まっていました。
上位入賞候補の選手たちが、良い位置取りでスタート地点にスタンバイ。
スタート前は、やっぱりいつもの(?)腹筋記念撮影。笑
10時スタート!
勢いよく飛び出していったのは、先週の大阪マラソンで総合10位(一般の部優勝:2時間23分)だったSAITAKU。
マラソンを走って中5日だというのに、元気いっぱいです。
ご本人は、東京マラソン「エリート」の資格で参加可能(見込み)なので、このレースは仲間のアシストに徹するとのこと。
3km地点へ移動
この大会、荒川河川敷を2往復するコース設定のため、1か所で4回、選手の通過を応援することができます。
筆者がスタンバイしていたのは、だいたい3Km~5km地点となる写真の「このあたりで応援」の場所で待機。
間もなく、先頭集団がやって来ましたが・・・予想通りのメンバーがやってきました(笑
だいたい1km3分15秒前後で推移している様子。
「上位3人」に与えられる出走権を固めるべく、みんなで助け合いながらレースを進めています。
サイタク、うまく撮れなくてゴメンね(泣
続いてやってきたのは、年代別トップを狙う選手たち。
先週のしまだ大井川マラソンから中5日で参加、しんのすけ。
先頭の4人が順当にフィニッシュすれば、しんのすけが29歳以下トップとなり、東京マラソンの出走権獲得です。
「はだの」のユニフォームからも分かるように、神奈川県からの参戦。
今回のレース、準エリートの提携大会が設定されなかった都道府県(神奈川、長野、愛知など)のランナーも多数チャレンジしているようです。
続いての集団は、30代トップを狙う神様(こちらも大阪マラソンから中5日)と、40代トップを狙うレジェンドSAKUMAさんの集団。
集団は、神様のお導きにより3分30秒ペースを刻んでいる様子。
どちらも、現在のところ年代2位。この後の逆転は、あるのでしょうか。
続いてやってきたのは、編集部の夏目さん!
先週の大阪マラソンを2時間41分台で走った、Citymarathon編集部の夏目さん。
大会会場の近くにご実家があるという夏目さん。疲れも見せずに健闘中。
でも神奈川県勢が上位を固めていることに、ちょっと恨み節。笑
あ、そうそう、【Road to Fukuoka】夏目さんの回が間もなく公開です。笑
「さすが東京マラソン財団」の大会運営
この大会では、ペースセッターとして1km4分30秒~7分00秒まで、それぞれ3~4名のスタッフがガイドをしていました。
安定したペースセッター、それだけでなく、正確な距離表示、先頭と最後尾が重ならない絶妙な折り返し距離設定など、東京マラソン財団の大会運営力をしっかりと発揮されている印象でした。
10Km地点
先頭は相変わらず同じ4人で推移。後ろとの距離がだいぶ離れてきたので、表情にも余裕が見られます。
トップランナー背中は美しい。
しんのすけ!ちゃんとポーズしてくれたよ。
神様(右)とレジェンド(左)!みんな反応してくれてありがとう!
夏目さん!ピースしてくれた。
ここから、次の折り返しまでが長いので、次に選手を見られるのは終盤19km地点となります。
19km地点(少し手前)
上位の二人。
3位・4位。でも、後ろから一人、迫っている。
30代2位・3位、40代2位。でも、40代トップとの差は、かなり詰まっている。
結果はいかに。
みんな戻ってきた!
フィニッシュしたメンバーが、クールダウンをしていました。
なんだか嬉しそう。
どうやら、上位3位以内や、20~40代の年代別1位にそれぞれ滑り込むなど、大会ルールが複雑に絡み合って、みんな東京マラソンの出走権を獲得したようです!(ここにいるメンバーは本当に全員取ってました。すごい!)
ということで、東京マラソン出走権を獲得した皆さんのクールダウンに付かせていただく。
速い選手は、ダウンも速い。笑
筆者だんだん、ついていけなくなりました。泣
表彰式!!!
しんのすけ!
惜しくも東京マラソン出走権は逃してしまったものの、総合7位入賞です。
入賞者のみなさん。右から1位、2位・・・の順。
おめでとうございます!!
女子入賞者
女性ランナーにも、同じ条件で東京マラソン出走権が与えられます。
入賞賞品は、東京マラソンの紙袋に入れてくれるそうです。
東京マラソン出走権!
30歳代の部トップ(※)となり出走権を獲得した神様。
※正確には、ずっと総合5位を走っていた30歳代1位の選手が、最後に逆転で総合3位に入り出走権を獲得。30歳代では次にフィニッシュした神様が、大会ルール上「30歳代の部トップ」として、出場権獲得となりました。
出走権を獲得すると、こんな紙がもらえます。
まさに、この紙一枚(に付随する出走権)のために、みんな頑張ったんです!!
※ちなみに、東京トライアルハーフマラソンは、準エリートではなく「RUN as ONE Tokyo Marathon2016一般」ですので、基本的に一般エントリーでの出場になるそうです。
※その他、会場では飛び賞10名のほか、抽選会で選ばれた4名が、東京マラソンの出走権を獲得しました。
改めて:東京トライアルハーフマラソン
昨年、東京マラソンに準エリートという制度ができ、多くのシリアスランナーにとって、東京マラソンに出場できるチャンスが広がったことは、とても喜ばしいことでした。
しかし、単純に上位から選ばれる準エリート制度には
- 速いランナーだけにチャンスがある
- 提携大会のない都道府県がある
- 若い選手に圧倒的に有利な制度
といった不公平感があったことも事実です。
今回開催された東京トライアルハーフマラソンは、このような課題を一気に解決するアイディアとして、今後に大きな期待の持てる変化だったように思います。
今のところ、今大会は東京マラソン10回記念に合わせた開催ということで、来年の開催は予定されていないようですが、
東京マラソンを多くのランナーに門戸が開かれた国民的行事とするべく、財団が工夫を重ねていることを印象付ける大会となりました。
今回、みごと出場権を獲得されたランナーの方々、東京マラソンで納得のいく走りができるよう、頑張って下さい!
そして故障欠場などで落選した我々の恨みを買わぬよう(?)くれぐれも故障に気を付けて、トレーニングをして下さい!笑