
2015年大会の様子
2015年まで、日本のクロスカントリーランニングにおける最高峰の大会は、千葉・福岡の2か所で開催されていました。
「千葉国際クロスカントリー」「福岡国際クロスカントリー」と、東西それぞれに分かれ、世界クロカンの代表選考など、2大会が選考会として平等に扱われていました。
編集部でも、前回2015年大会に、市民ランナー数名で乗り込んで、「国際レース」のレベルの高さを肌で感じてきました。
「千葉国際クロカン」改め「千葉クロスカントリー大会 X-RUN CHIBA 2016」
ちょっと長いけど、リニューアルされる大会名は、「千葉クロスカントリー大会 X-RUN CHIBA 2016」です。
一般ランナーに門戸が開かれ、従来設定されていた参加資格タイムも撤廃されました。
全日本レベルのレースというと、全日本中学クロカン選手権と、世界大学クロカンの選考会が残されているくらいでしょうか(それでもすごいレースなんだけど)
千葉クロスカントリー大会は、親子ランなども取り入れられ、一般ランナーのためのクロスカントリー大会として、生まれ変わるそうです。
国際クロカンは福岡のみ!
「国際大会」という視点で考えると、重要なのは、日本陸連が世界クロカンの選考会を一大会に絞ったことです。
マラソンの世界大会選考会で、いつも話題になる「選考レース一本化」の話。
陸連だってもちろん、検討はしていると思うのですが、スポンサーの関係で中々難しいのが実情のようです(あまり詳しくはないのですが・・)。
実際、選考レースを一本化することには、金銭的なリスク以上に、選考上でのリスクがゼロ!というわけではないでしょう。
一発選考はフェアだ!というけれど、もし、シドニー五輪の選考会が一発選考であったなら、高橋尚子さんの金メダルは生まれなかったことでしょう。
当時からのマラソンファンであれば、ご想像いただけると思います。
もちろん、シドニーで次点になってしまった弘山さんに、金メダルを取る力が無かったとは思いませんが、結果的に選考レースを名古屋へスライドした高橋選手が金メダルを獲得した・・・その事実を考えると、「世界で戦えるメンバーを選考する」というのは、一筋縄ではありません。
クロカンの選考レース一本化は、日本陸連の新しい試み・・・かもしれない
これ、全部想像で書いてますので、外れていたら申し訳ないのですが、先述の通りこの試みは、日本陸連の中で一つのデータになるでしょう。
選考を一発にすることで、どんなリスクがあるのか。
移動負荷のない地元選手と、移動の伴う遠方の選手の比較。
転倒での順位変動を、どのように評価するのか。
みな同じ条件だから、単純に上位の選手を選べば良いじゃないか!と思いたくもなりますが、
世界で戦えるメンバーを選ぶことは、本当にそんなに簡単なことなのか?その答えは、現時点で誰にもわかりません。
ちょっと話が逸れてしまいましたが
「千葉クロスカントリー大会 X-RUN CHIBA 2016」
申し込み締め切りは2016年1月19日(火)です。
参加ご希望の方は、お忘れなく!!!