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日体大記録会5000mを、丸一日観戦してみた<第五章>36組~40組 一流ランナーの走り&夜の知られざるニッタイ

投稿日:2014年12月29日 更新日:

024日体大記録会駒澤大

35組目で、参加選手のほとんどが14分台、という世界に入ってきました。

ここからは、もう完全に『一流のランナー』の皆様の世界です。

 

36組目 1000m通過2分51秒!

このあたりになってくると、エントリー名簿からも、その凄さが伝わってきます。

駒沢大・日体大・東洋大・城西大・青学大・大東大・東農大

佐野日大高・国学院久我山高・白鴎足利高・市船高・・・

箱根駅伝や全国高校駅伝の出場校が、最後のメンバー選考の舞台に使われることも、この時期の日体大記録会の特徴かもしれません。

(箱根駅伝の出場校は、主に10,000mで選考すると思いますので、5000mに出場する選手は、調整目的か、Bクラス選手と思われる)

日本一を狙うような強豪高校では、ここで14分40以内くらいで走れるかどうかが、当落線になってきます。

走る方は必死。もちろん、これまでのどの組でも皆、一生懸命走っていましたが、ここの選手たちの中には、この1本のレースで、大げさではなく人生そのものが左右されてしまう選手もいます。

選手もそれを分かっているから、気迫が違う。組が後になればなるほど、表情が違う。走り終わってしばらく立ち上がれない・・なんていう風景が、徐々に増えていく。

025日体大記録会倒れ込む選手たち

1本のレースを見るたびに、涙腺が緩んでしまう自分がいました。

未来ある若者たちですから、今日の結果が良くても悪くても、下を向かず、挑戦を続けてほしいと願うばかりです。

<36組目>先頭14分28秒 /最下位15分35秒(46着)/14分台40人

 

いよいよ37組目、Nakayama選手の登場!

先述の通り、箱根駅伝や高校駅伝の強豪校に加え、この組から日清食品Gなどの実業団選手も増えてきた37組目に、リスタートランニングクラブが誇る、学生市民ランナーNakayama選手が登場しました。

リスタート中山幸治

プログラムに光る「リスタート」の文字。この組の観戦者の中で、何人がその「リスタート」の名前を知っているでしょうか。

 

19:34 いざスタート!


先頭は、先ほどと同じく1000mを2分50秒くらいで通過。落ち着いて最後尾を追うNakayama選手でも2分54秒の通過・・!

3000mまでは、なんとかペースを維持していたNakayama選手でしたが、徐々に遅れ、本日は15分を超える記録となりました。

(とはいえ15分11秒です・・恐れ入ります・・汗)

中山選手

 

この組のトップは、日清食品Gの安西選手でした。

ラストのスプリントに定評のある安西選手、さすがのスパートでした。映像は一瞬ですが・・・汗

<37組目>先頭14分27秒 /最下位16分08秒(44着)/14分台38人

 

夜の記録会 ~撤去編~(笑)

このあたりから、会場の片づけが同時進行で行われていました。

一番驚いたのは、受付横のベンチが、常設ではなく記録会用の特設だったということ!(まぁ、良く考えれば普段は需要なさそうですが・・)

おなじみのこのベンチが・・

028日体大記録会ベンチ

 

学生の手により片づけられ・・・

029日体大記録会ベンチ片づけ

 

空になりました・・・

030日体大記録会ベンチ撤去

 

このスペース、普段はこのあたりに置いてあるハードルなどの道具を置いているようです。確かに、いつも記録会の時に雨ざらしになっているこのハードル、このままにしておかないですよねww

031日体大記録会ベンチ

 

閑話休題。

 

38組目 先頭が14分20を切る

<38組目>先頭14分19秒 /最下位15分55秒(44着)/14分台40人

スタート直後から、2分50秒ペースで突っ走るランナー。なんだか、感覚がマヒしてきました。僕らがいつも頑張っている3分30秒とか、4分00とかって、何なんだろう・・・泣

”別の世界のこと”と考えてはいけない。自分が少しでも速くなるための、ヒントを探さなくては。

 

<39組目>先頭14分21秒 /最下位15分09秒(38位)/14分台36人

映像で、先頭から半周近く遅れているランナーたちも、みんな14分台なんですよ。

先ほどの組よりもエース級が増えてきたのか、倒れ込む選手がほとんど居なくなりました。

 

残るはあと2組

次の40組目から、漏れ聞いた話によると申告タイム13分台の選手がエントリーしているとのこと。

ここまでも、十分に気迫のある雰囲気でしたが、

なんというか、

最後の2組に入った途端、スタート前の静寂、集団通過時の応援の様子、ポイント通過時の歓声などが、今までと違う。

そして何より、選手たちの足音が違う。音が小さい。ほとんど聞こえない。接地の仕方が滑らかである証拠なのでしょう。

先頭の1000mは2分49秒。ついに2分50秒を切る世界に入ってきました。

 

そして、ラスト。先頭の大東大の前田選手、ラスト400mは59秒でした(・_・;)


※この組では、トレイルの世界で大活躍している上田瑠偉選手(早稲田大同)も、出走していました(18着/14分26秒)。

<40組目>先頭14分07秒 /最下位15分29秒(40着)/14分台34人

 

そして、残すは最終41組目です。以前のニュースでもお伝えした通り、この41組目では高校生たちの大活躍がありました。

一部、ニュース記事と重なる内容もありますが、観戦記最終章として掲載しますので、ぜひご覧ください。

 

あわせて読みたい

第一章 1組~10組 市民ランナーの闘い

第二章 11組~20組 市民ランナーの雄たちの走り

ちょっとブレイク CityMarathon.jpシンボルアスリート(笑)大黒選手就任会見の様子と結果報告

第三章 26組 インターナショナルな高速レース

第四章 27組~35組 1km3分を切る世界

第五章 36組~40組 一流ランナーの走りと、夜の知られざるニッタイ

最終章 41組 高校生3選手による大記録の誕生

おまけ:選手たちの足元(足音)映像集

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