スポーツにタラレバは禁物・・ですが、やっぱり気になるので、確認してみました。
アジア大会男女マラソン、上位記録と国籍変更の関係。やはり、男女金メダリストは、ケニア出身のランナーだったようです。
男子
1位 ハサン・マハブーブ(バーレーン) 2時間12分38秒 →2005年、ケニアから国籍変更
2位 松村康平(日本) 2時間12分39秒
3位 川内優輝(日本) 2時間12分42秒
女子
1位 ユニスジェプキルイ・キルワ(バーレーン)2時間25分37秒 →2013年、ケニアから国籍変更
2位 木崎良子(日本) 2時間25分50秒
3位 リシャン・ドゥラ・ゲムジュ(バーレーン) 2時間33分13秒 →??
4位 早川英里(日本) 2時間33分14秒
女子銅メダルのバーレーン選手は分かりませんが、もし国籍変更でのアフリカ勢の参加が無ければ、男子が金&銀、女子が金&銅だったわけで・・
(もちろん、彼がいなければバトオチルの戦い方も変わっていたと思いますが・・)
近年のアジア大会は、厳しい戦いを強いられています。「**年ぶりの金メダル!」みたいなフレーズと同等の価値があるのです。
ケニア人留学生が日本学生陸上界に刺激を与えている話
こういう話は、国籍変更とはちょっと違いますが、高校や大学陸上界でも、「留学生」という形で似たような事象が起きています。
詳細は省きますが、いまだに賛否両論ある「留学生」の存在も、時代とともに当たり前のものと受け入れられ、「留学生に勝ってやる!」と意気込む日本人選手が増えてきたこと、その結果、日本長距離界のレベルが上がっていることも事実です。
アジアの陸上界をけん引する起爆剤になってほしい
日本でも古くから、サッカー日本代表には1名必ず?帰化選手が含まれていたように、国籍変更そのものをNGとする流れは、おそらく今後来ないでしょう。
彼らが第二の祖国を愛し、受け入れられ、日本人として一緒に戦ってくれた歴史を、否定的に見る人は少ないでしょう。
とすれば、アジア大会がこれまでのように「オリンピック・世界陸上のない谷間のレース」という認識は無くなり、世界に挑戦できるチャンスが毎年訪れることになります。
日本の学生がそうであったように、過去の”アジア大会の栄光”を再現することはできなくなるかもしれませんが、その分アジアで揉まれて、世界で活躍する日本人選手が増えてくれることを祈ります。