12月6日に迫った湘南国際マラソンに向けて、準備を進められているランナーの皆様も、多いことでしょう。
2014年大会は、フルマラソンの完走率が91.3%と、素晴らしいものになりました。
今年は、何名のランナーの方が、完走メダルを手にするのでしょうか。
ところで皆さん、湘南国際マラソンには、昨年大会【完走率27%】という種目があったことを、ご存知でしょうか?
ピンと来た方もいるかもしれません。そう、ハーフマラソン女子の部です。
湘南国際マラソン【ハーフ女子】
なんと、2014年大会の完走者数は8人です!
それもそのはず。湘南国際マラソンのハーフマラソンの部は、制限時間90分以内の【エリートの部】、男女合わせて【500人】という、格式の高いレースとして開催されているのです。
女性ランナーでハーフ90分というと、マラソンで3時間15分ぐらいの記録に匹敵する素晴らしい記録です(場合によっては3:15の選手でも切れない人がいると思われる)。

ハーフ女子は、完走するだけでもすごいこと
第5回大会から実施されている「ハーフマラソン」の部
湘南国際マラソンのハーフマラソンの部は、2010年の第5回大会から実施されています。
過去5回分の、女子の結果を見てみましょう。
第5回(2010)エントリー109名 出走43名 完走3名 完走率7.0%
第6回(2011)エントリー94名 出走51名 完走7名 完走率13.7%
第7回(2012)エントリー59名 出走33名 完走6名 完走率18.1%
第8回(2013)エントリー45名 出走28名 完走7名 完走率25.0%
第9回(2014)エントリー61名 出走29名 完走8名 完走率27.6%
※完走率=時間内完走者数/出走数 で算出。
※第7回以降、公式発表では、完走率を、制限オーバーでのフィニッシュ到達者数を含めて出していますが、本ページでは制限時間内完走率を示していますので、公式発表と数値が違います。
年々上昇する完走率。しかしその中身は・・
こうしてまとめてみると、初年度の7%という(借金の金利みたいな)完走率から始まり、毎年徐々に、完走率が上がっています。
しかし、完走者数そのものは、毎年あまり変化はなく、完走すればほぼ入賞(6位まで)という状態。
要するに、年々出走数が年々減っているということです!
特徴的な「出走率の低さ」
湘南国際のハーフマラソン女子の特徴として、出走率の低さがあります。
上記の数値より出走率を計算してみると、毎年50%前後であることが分かります。他種目が90%前後であることを考えると、かなり特徴的な低さです。

2013年:大会公式サイトより

2014年:大会公式サイトより
90分以内という厳しい制限の中では、ある程度調子が良くないと完走できない、ということもあるかもしれません。
何とか90分以内なら完走できるかな?と思ったけど、当日の調子があまり良くない。
頑張って走って、なにも貰えずに帰ってくるぐらいなら、回避して別のレースで頑張ろう・・そう思うのも、仕方ないかもしれません。
しかし、こんな声もありました。
これって推測だけど
フルマラソンは完走できる自信ないからハーフマラソンにしよう。
って人が少なからずいたのではないでしょうか??
そしてエントリーしてから制限時間が90分であることを知った・・・。
実際私の知り合いにもいました 笑
出典:ウルトラランナーへの道No.2040
ハーフの制限時間90分。タイムの証明書の義務とかがなく全て自己申告だったせいか、500人のエントリーのうち、90分を切れなかったランナーはかなりいたような気がします。
(中略)
明らかに場違いな格好をしたランナーもいましたし(上下ジャージを着込んだ女子とか……。その格好でハーフ90分切りする女子って恐ろしすぎるぞ??)
出典:時計を忘れて走りに行こう
まぁ、あくまで少数のご意見なので、実際のところは分かりませんが、90分を切る力があるかどうかの判断が、各個人に任されているということは事実です。
現在は、申し込み時に『エリートの部』としっかり表示されるようになりましたので、そういったミスは減っていくものと思いますが・・・
うっかり申し込んじゃった!なんていうことにならぬよう、気を付けてほしいなぁ・・という意味を込めて、ひとつ記事にさせていただきました。
おしまい。