35組目で、参加選手のほとんどが14分台、という世界に入ってきました。
ここからは、もう完全に『一流のランナー』の皆様の世界です。
36組目 1000m通過2分51秒!
このあたりになってくると、エントリー名簿からも、その凄さが伝わってきます。
駒沢大・日体大・東洋大・城西大・青学大・大東大・東農大
佐野日大高・国学院久我山高・白鴎足利高・市船高・・・
箱根駅伝や全国高校駅伝の出場校が、最後のメンバー選考の舞台に使われることも、この時期の日体大記録会の特徴かもしれません。
(箱根駅伝の出場校は、主に10,000mで選考すると思いますので、5000mに出場する選手は、調整目的か、Bクラス選手と思われる)
日本一を狙うような強豪高校では、ここで14分40以内くらいで走れるかどうかが、当落線になってきます。
走る方は必死。もちろん、これまでのどの組でも皆、一生懸命走っていましたが、ここの選手たちの中には、この1本のレースで、大げさではなく人生そのものが左右されてしまう選手もいます。
選手もそれを分かっているから、気迫が違う。組が後になればなるほど、表情が違う。走り終わってしばらく立ち上がれない・・なんていう風景が、徐々に増えていく。
1本のレースを見るたびに、涙腺が緩んでしまう自分がいました。
未来ある若者たちですから、今日の結果が良くても悪くても、下を向かず、挑戦を続けてほしいと願うばかりです。
<36組目>先頭14分28秒 /最下位15分35秒(46着)/14分台40人
いよいよ37組目、Nakayama選手の登場!
先述の通り、箱根駅伝や高校駅伝の強豪校に加え、この組から日清食品Gなどの実業団選手も増えてきた37組目に、リスタートランニングクラブが誇る、学生市民ランナーNakayama選手が登場しました。
プログラムに光る「リスタート」の文字。この組の観戦者の中で、何人がその「リスタート」の名前を知っているでしょうか。
19:34 いざスタート!
先頭は、先ほどと同じく1000mを2分50秒くらいで通過。落ち着いて最後尾を追うNakayama選手でも2分54秒の通過・・!
3000mまでは、なんとかペースを維持していたNakayama選手でしたが、徐々に遅れ、本日は15分を超える記録となりました。
(とはいえ15分11秒です・・恐れ入ります・・汗)
この組のトップは、日清食品Gの安西選手でした。
ラストのスプリントに定評のある安西選手、さすがのスパートでした。映像は一瞬ですが・・・汗
<37組目>先頭14分27秒 /最下位16分08秒(44着)/14分台38人
夜の記録会 ~撤去編~(笑)
このあたりから、会場の片づけが同時進行で行われていました。
一番驚いたのは、受付横のベンチが、常設ではなく記録会用の特設だったということ!(まぁ、良く考えれば普段は需要なさそうですが・・)
おなじみのこのベンチが・・
学生の手により片づけられ・・・
空になりました・・・
このスペース、普段はこのあたりに置いてあるハードルなどの道具を置いているようです。確かに、いつも記録会の時に雨ざらしになっているこのハードル、このままにしておかないですよねww
閑話休題。
38組目 先頭が14分20を切る
<38組目>先頭14分19秒 /最下位15分55秒(44着)/14分台40人
スタート直後から、2分50秒ペースで突っ走るランナー。なんだか、感覚がマヒしてきました。僕らがいつも頑張っている3分30秒とか、4分00とかって、何なんだろう・・・泣
”別の世界のこと”と考えてはいけない。自分が少しでも速くなるための、ヒントを探さなくては。
<39組目>先頭14分21秒 /最下位15分09秒(38位)/14分台36人
映像で、先頭から半周近く遅れているランナーたちも、みんな14分台なんですよ。笑
先ほどの組よりもエース級が増えてきたのか、倒れ込む選手がほとんど居なくなりました。
残るはあと2組
次の40組目から、漏れ聞いた話によると申告タイム13分台の選手がエントリーしているとのこと。
ここまでも、十分に気迫のある雰囲気でしたが、
なんというか、
最後の2組に入った途端、スタート前の静寂、集団通過時の応援の様子、ポイント通過時の歓声などが、今までと違う。
そして何より、選手たちの足音が違う。音が小さい。ほとんど聞こえない。接地の仕方が滑らかである証拠なのでしょう。
先頭の1000mは2分49秒。ついに2分50秒を切る世界に入ってきました。
そして、ラスト。先頭の大東大の前田選手、ラスト400mは59秒でした(・_・;)
※この組では、トレイルの世界で大活躍している上田瑠偉選手(早稲田大同)も、出走していました(18着/14分26秒)。
<40組目>先頭14分07秒 /最下位15分29秒(40着)/14分台34人
そして、残すは最終41組目です。以前のニュースでもお伝えした通り、この41組目では高校生たちの大活躍がありました。
一部、ニュース記事と重なる内容もありますが、観戦記最終章として掲載しますので、ぜひご覧ください。
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