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Road to Fukuoka インタビュー

【Road to FUKUOKA】三好真司さん①快走続きの一年を振り返る

投稿日:

Road to Fukuoka三好真司1

Citymarathon.jp共同編集メンバーで、年末の福岡国際マラソン参加資格を獲得した3選手へ、インタビューをしていく新企画福岡国際マラソンへの道<Road to FUKUOKA>

第一弾は、今年3月の板橋シティマラソンで、3選手中最高となる2時間34分05秒をマークした三好真司選手(橋本走友会に登場して戴きました。

 

よろしくお願いします。

三好真司

三好:あ・・はい、よろしくお願いします・・。

――ん?・・どうした??

三好:いやぁ、その・・これ、サイトに載るんですよね?

――うん、載るよ^o^ 緊張してる?

三好:緊張っていうか・・・大黒さんみたいにとことんイジられちゃうのかなぁと思ったら、心配になりまして・・。

――そ・・ソンナコトナイヨ(・_・;)バレタァ..

 

ちなみに、Citymarathon.jpで「大黒」と検索すると、なんと19ものページがヒットしますww
【大黒さんのイジられっぷり一覧】その1(全編) その2(どちらかっていうと出口さん) その3(途中少し)

 

――ということで、今日はあまりイジらないようにするよ。

三好:お願いしますよw(『あまり』って何だ・・)

 

三好さん、2時間40分切りまでの軌跡

――まず、これまでのマラソン歴を教えてください。

ということで、三好さんが2時間40分を切った富士山マラソンまでのマラソン歴を、教えていただきました。

2008年2月 東京マラソン 3時間43分
2012年9月 田沢湖マラソン 4時間03分
2012年11月 富士山マラソン 欠場
2013年9月 田沢湖マラソン 3時間05分
2013年11月 富士山マラソン 2時間42分
2014年3月 板橋シティマラソン 欠場
2014年7月 榛名湖マラソン 2時間50分(非公認
2014年9月 田沢湖マラソン 2時間41分
2014年11月 富士山マラソン 2時間36分04秒

 

11月の富士山マラソンで初の「40分切り」達成!

――昨年は、富士山マラソンでついに、2時間40分を切りましたね。

三好:はい、ようやく切れました。長かったです・・^^;

富士山マラソンで2時間36分04秒をマーク

富士山マラソンで2時間36分04秒をマーク

 

三好:2013年の富士山マラソンで、2時間42分をマークしました。結構アップダウンのあるコースだったので、もう少しフラットなコースだったら、40分切りを狙えるかな?と思ってたんです。

――それで、翌年3月の板橋シティマラソンにエントリーしたんですね。

三好:はい・・結局、出場できませんでしたが。。

 

2014年の板橋シティマラソン。三好さんは2時間40分切りを目指して順調にトレーニングを消化していましたが、大会2週間前に故障。
レースに参加することなく、マラソンシーズンを終える結果となってしまいました。

 

――どういう故障だったんですか?

三好:シンスプリントです。シンスプリントは、急に練習量を増やしたりすると、かかりやすいらしいのですが、当時は40分切りにメラメラ燃えてましたからね・・・気持ちとは裏腹に、身体が付いてきていなかったんだと思います。

――しかも2週間前ですからね・・

三好:けっこう練習が出来ていて、自信もあったんですけど・・・故障するときって、そういうものですからね^^;

 

――治るのに、どのぐらいかかりましたか?

三好:そうですね・・ポイント練習が出来るようになるまで、1カ月ぐらいだったと思います。ヤバいと思った時に、無理をしなかったのが良かったと思います。

――なんとかして出場したい!と思いませんでしたか?

三好:無理できるような痛みじゃなかったです^^; それと、自分は学生時代に故障が多かった(※詳細は後編へ)ので、「無理したらその先もっと苦しむことになる」ということは、理解していましたので。

――なるほど。冷静に対応していますね。

 

田沢湖で「40分切り」への大きな手ごたえ

――その後、田沢湖で自己新(2:41.38)をマークするわけですが、田沢湖のコースで41分台というのは、大きな自信になったのでは?

三好:はい、その通りです!田沢湖マラソンのコースは、35km過ぎの、最後のアップダウンが辛いのですが、そこでもしっかりスピードを維持して走ることができ、とても自信になりました。

田沢湖マラソンの高低図/出典:田沢湖マラソン公式

※2014年の田沢湖マラソンで三好さんは総合10位、部門1位。
※ラップは1:22.50→1:18.48と、後半にかなりペースを上げている(ネガティブスプリット)。

田沢湖マラソンの賞品写真を見せてくれた三好さん。

――お米じゃないっすか!

三好:そう、田沢湖で入賞すると、お米がもらえるんですよ。走りながら、お米のことばっかり考えてました。笑

――稼いでるねw

三好:はい、コレがあるので、田沢湖マラソンだけは外せません。笑

 

――そして、その田沢湖から「ネガティブスプリットの三好」が、快進撃を続けるわけですね。

三好:そうやって言うと、なんだかすごそうですね^^;

田沢湖マラソン後の快進撃(記録はグロスタイム)

10月 東京30k 第7位(1時間46分42秒:自己新
11月 上尾シティマラソン 10Km通過で自己ベストタイ(33分07秒)
11月 富士山マラソン 総合12位(2時間36分04秒:自己新
※1:18.54→1:17.10

12月 宝塚ハーフマラソン 総合3位(1時間12分09秒)
1月 勝田全国マラソン 総合67位(2時間39分43秒)
※1:15.38→1:24.05

2月 青梅マラソン 30Km 総合34位(1時間45分40秒:自己新
3月 立川ハーフマラソン 総合42位(1時間11分16秒:自己新
3月 板橋シティマラソン 総合19位(2時間34分05秒:自己新
※1:17.10→1:16.55
※この記録により2014年度年齢別ランキング57位

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板橋シティマラソン。真ん中オレンジが三好さん。右は3分40で引っ張る神様、左はおなじみ大黒氏。

4月 東日本国際親善マラソン10Km(非公認) 2位(32分50秒)
公認ベストを上回る&中大OB家高選手に勝つ

5月 洞爺湖マラソン 総合6位(2時間35分44秒)
※1:18.17→1:17.27

6月 日体大記録会5000m 15分43秒85:自己新
7月 オトナのタイムトライアル5000m 15分41秒:自己新&組1位
8月 富士登山駅伝1区 区間5位(←分かる人には分かると思いますが、これ相当すごいんです)

自己新をマークした日体大記録会。左から、大高さん、三好さん、鈴木さん

若手2選手(左:大高さん、右:鈴木さん)と共に参加した日体大記録会

 

マラソンで成功する秘訣は「ネガティブスプリット」

――この快進撃の要因は、何だと思いますか?

三好:うーん、やっぱり、ペース配分が分かってきたことですかね。以前は、身体の動くままに飛ばして、結局最後は撃沈・・・というレースを繰り返していました。

――そういえば以前は、そうでしたよね。笑

三好:はい、ひどかったです(泣)例えばハーフマラソンなのに、最初の1000mを3分00秒とかで入ってしまい、後半はジョギング・・というレースを繰り返していました。監督には「鉄砲玉」って呼ばれていました。笑

――ハーフで3分00って、実業団選手ですね(゚o゚)

三好:はい、いつも序盤はトップでした(笑)その後、今所属している橋本走友会の練習会で、「とにかく最初はゆっくり入ること!」という走り方を叩き込んでもらい、少しずつイーブンペースを覚えていきました。

 

――どうやって叩き込んでもらったんですか?

三好:いや、それやったのアナタですよw

――まぁ、そうなんだけどw

三好:「最初の1000mを、3分20より速く走ったら罰ゲーム」とか言って、色々やらされたような気が・・・

――えーっと、何だっけな・・・(ゴホ、ゴホッ・・)笑

三好:まぁ、結果が出たから良いんですけど。笑

――そうやって、前半は余裕を持って走り、後半しっかりペースを上げる走りを身につけていったわけですね。

三好:はい。後半の方が速い「ネガティブスプリット」を目指して走ると、結果が付いてくることが分かりました。

――「ネガティブスプリット」っていう言葉、当時流行りましたね。笑

三好:そういえば、そうでしたね。笑

 

――三好さんなりに、フルマラソンで撃沈しないペース配分って、どんな感じですか?

三好:どんな感じ・・って、意外と言葉にするの難しいですね。汗

――例えば「レース序盤のペースは、どんな感覚で走っているのか」を表現して戴けたらと(皆さん&筆者のために)!

三好:僕はいつも「何も考えなくても、身体が前に進んでいく感じ」で前半を走ってます。特に、10Km~15Kmの区間は、身体が温まってきて、ついペースアップしてしまうので、敢えて「抑えて走る」ことを強く意識しています。

――なるほど・・。やっぱり、前半に力を使ってしまうと、後半持たないですよね。

三好:はい、かなり余裕が無いと、フルの後半は闘えないと思っています。特に、陸上競技出身のランナーは、「余裕がある」と思っていても後半続かないことが多いみたいなので、もう一段階下げるぐらいの意識でも、良いのではないかと思っています。

――おぉ・・何だか心当たりが。。

 

三好さんのベストレース

――ちなみに、このレースの中で、三好さんの中で最も良かったレースは何ですか?

三好:実は・・正直、一番うれしかったのは富士登山駅伝の1区5位です^^;

――あの駅伝で、1区5位は、すごいですね。

富士登山駅伝とは、日本全国の強豪市民ランニングチームが集う、ハイレベルな駅伝大会です。
中でも1区は、各チームの「トラック・ロードの強者」が集まるエース区間。三好さんは、5000m14分台の選手、箱根駅伝や実業団の経験者、日本選手権出場者を退け、なんと5位で走りきってしまいました。

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――あの1区の走りは、後の区間に勢いを与えましたね。

三好:そうだと良いですね(笑)。でも、プレッシャーを沢山渡してしまったような。。汗

――うんw 後の区間は抜かれる一方だったからね・・(2区は筆者でした・・ゴメン)

三好:うーん、まぁ、来年に期待してますよw

――あ、はい・・(*゚‐゚)汗

 

第一部まとめ

まー、何はともあれ、様々な苦難を乗り越えて、絶妙なペース配分を身に付けた三好さん。

今となっては、毎回のように好記録を連発し、どんなレースでもしっかりと結果を出し続ける三好さんですが、実はほんの数年前まで、ペース配分がつかめず苦労していたというのが、とても意外でした。

そんな苦労をたくさん経験しているからこそ、失敗を生かしたレース設計をしている、ということでしょうか。

 

ちなみに三好さん、高校から陸上競技を始め、今年で15年目だそうです。現在の好調ぶりとは裏腹に、学生時代には、故障が多くて、走れない時期が長かったんだとか。

第二部では、そんな三好さんの学生時代から、今に至るまでの半生を、振り返って戴きたいと思います。

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