“肌を刺すような” 真夏の日差しが東京に降り注いだ7月10日、江東区にある「夢の島競技場」に、日本全国から市民ランナーの猛者たちが集まりました。
「最強市民ランニングクラブ決定戦」と銘打って開催されたWAVE EMPEROR CUPの決勝戦。
春に、全国6か所(※)で開催された地方予選を勝ち抜いた12チームが、最強市民ランニングクラブの称号を賭けて争うこの大会。
ビジネスマン最速ランナー松本翔さん率いる「TEAM MxK」の戦いに、密着させていただきました。
※本来は7か所での開催予定でしたが、熊本の震災の影響で、九州予選が中止となりました。
予選会のようす
関東地区予選は4月30日(土)@舎人公園陸上競技場
5人がそれぞれ5000mを走り、合計タイムの少ない2チームが決勝戦に進みます。
合計タイム1時間16分01秒(平均15分12秒)をマークしたTEAM MxKが、関東予選トップ(全国総合2位)で予選を通過。
ちなみに、全国トップで通過したのは、東北代表「強くなろーの会」。
合計タイムは1時間15分45秒。TEAM MxKとの差は・・・一人当たり3.2秒と、決勝での接戦が予想されていました。
いざ、決勝戦!!
朝から30度を超える暑さの中、決勝のスタートはまさかの12時(!)。
決勝戦は、一人4.6kmを5人で繋ぐ駅伝形式で行われます。
本番に向けてスタンバイをするTEAM MxKの皆さん(左から1区秋山さん、5区三宅さん、4区松本さん)。
普段は、TEAM MxKでペースメーカーを務めている皆さんが、今日は本気のレースを見せてくれます。
ライバルである「強くなろーの会」のメンバーについても情報を持っているようで、入念に作戦を練っていました。
「強くなろーの会」勢は、多くのメンバーが前日に10,000mのレースを走っているそうで(!)その記録が30分台が何人だとか、、5000mの自己記録13分台が3人?いるだとか、、、なんだかすごい選手が揃っているそうです。
こちらは、予選会で全参加者中トップタイム(14分37秒)の齋藤大樹さん。
箱根駅伝や実業団は未経験の市民ランナーでありながら、今年5月、5000mで「14分00秒48」をマークした齋藤さん、本日は2区を走ります。
CitymarathonではおなじみのSAITAKUこと齋藤拓也さん。
このところ、本調子ではない状態が続いているそうで、ちょっと緊張気味。今日は3区を走ります。
限定60枚の参加賞Tシャツ
こちらが、決勝戦に進んだ選手のみに配られる参加賞Tシャツ。
「FINALIST」の文字が輝きを放っています。
11時55分 そろそろスタートです
スタート前に、各チーム1区の選手が紹介されます。
TEAM MxKの1区は秋山太陽選手。
全12チームが出そろい、スタート時刻を待ちます。
12時ちょうどスタート!谷川真理さん自撮り中(笑)
1区のランナーが、勢いよく飛び出していきました。
夢の島競技場周りを走る1.15kmのコースを4周して1区間となるこの駅伝。
1区の集団は、1kmほぼ3分のペースを保ったまま、誰一人脱落することなく2周目に入りました。
TEAM MxK応援団!
TEAM MxKの応援団。
「最強市民ランニングクラブ」の称号を賭けて、応援にも熱が入ります。
コースはトラックを出ると、メインスタンドを挟んで反対側のロード区間を通ります。
ロード区間を見送ったら、すぐにトラックへ(笑)
選手たちはとにかく速い(笑)
急いでトラックに戻ります。ロード→トラック→ロード→トラック・・・を、行ったり来たり。応援する方も大変です。
そして、トラックに戻ってくる選手たちを応援します。
1区の選手が、最後の4周目に入りました。
先頭集団は下馬評通りの3チーム。
予選総合トップの「強くなろーの会」を先頭に、関東2位の「関東クラブ連合」、関東トップの「TEAM MxK」と続きます。
1区トップは「強くなろーの会」
1区のトップは「強くなろーの会」。
中央学院大時代、箱根駅伝で5区を走った経歴を持つ大谷選手が、13分51秒のトップで中継(3分00秒/km)。
僅差で「関東クラブ連合」が続く展開。
先頭から遅れること12秒。「TEAM MxK」秋山さんが続きます。
襷は2区・齋藤大樹さんへ。
前を走る二人を目標にしながら、斎藤さんが駆け抜けていきました。
前との差が詰まってきた!
一周を走って約6秒差。先頭との差が縮まってきました!
二周目・・・先頭に追いつく!
二周目の終盤、齋藤さんが先頭に追い付きました!
まさにエースの仕事。すぐに先頭に立ち、後ろを引き離しにかかります。
・・ところが、3周目で離されてしまいます。
「TEAM MxK」がエースを投入したこの区間、「強くなろーの会」もエース・森谷修平選手を投入してきました。
森谷選手は、日大時代に長距離主将を務め、箱根駅伝では2区を走ったランナー。そう簡単には抜かせてくれません。
激戦の2区。トップで中継したのは・・?
TEAM MxK 齋藤さん!
最後の一周、力を振り絞る激走で、2位に5秒差をつける素晴らしいスパートを見せました。
齋藤さんは、この日の全体トップタイムとなる13分11秒(2分52秒/km)をマーク。
5000m換算でも14分20秒となる素晴らしい走り(しかもこの暑さ!)でありながら、5秒しか差が付かないこのレース。。まさに、最強決定戦という名に相応しい、ハイレベルのレースが展開されています。
続いて、3区を走るのは齋藤拓也さん(SAITAKU)。
春先の故障などが響き、なかなか調子の上がらない中で迎えたこのレース。
スタートして間もなく、強くなろーの会(遠藤選手)に追いつかれてしまいますが、簡単に先頭は譲りません。
譲りません。
譲りません。
先頭を譲らないSAITAKUと、付いていく遠藤選手。
遠藤選手も例に漏れず、青学大時代に箱根駅伝(4区・1区)を走った実力者。
二人の1km3分を切る攻防が続きます。
同じポジションをキープしたまま、二人は最終周回に入ります。
手に汗握る接戦、結果はいかに・・・。
続きは後編へ!