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大接戦!WAVE EMPEROR CUP決勝戦に挑んだTEAM MxKの一日を追ってみた【後編?】

投稿日:2016年7月18日 更新日:

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(この記事は前編の続きです)

最強市民ランニングクラブ決定戦「WAVE EMPEROR CUP」では、女子1500m日本記録保持者の小林祐梨子さんが、ゲスト解説を務めていました。

軽快なトークで会場の空気を盛り上げてくれた小林さん、解説の合間を縫って、2区で激闘を繰り広げた二人の元に駆けつけてくれました。

 

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小林『すごいですね!走り方も体型も、本格的ですね!』

齋藤『あ、ありがとうございます!』

いっぱい褒めてもらって、とっても嬉しそうな齋藤さんでした。

ところで・・3区はどうなった!?

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「TEAM MxK」齋藤拓也さん(SAITAKU)と「強くなろーの会」遠藤選手の一騎打ちのまま、最後の一周へ。

 

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4区を走るキャプテン・松本翔さんがスタンバイ。

 

大激戦の3区・・・先に戻ってきたのは

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先に戻ってきたのは「強くなろーの会」遠藤選手!
SAITAKUの後ろを走りながら、力を貯めていた様子。最後のカーブで突き放しにかかります。

 

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遠藤選手の強烈なスパートに離されてしまったSAITAKUも、粘りに粘って、先頭との差を「3秒」にとどめて、4区の翔さんへ。

この差であればじゅうぶん、挽回は可能。まさに「一秒を削り出す」走り。

 

4区翔さん、キャプテンの仕事。

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キャプテン翔さんが、一周目で先頭に追いつきました。
先頭を走るのは「強くなろーの会」齋藤真也選手。1500mで東洋大学歴代5位(3.47.49)を持つ実力者です。

 

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キャプテン翔さんを応援するSAITAKU。
大丈夫。翔さんならやってくれる!

 

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二周目で早速、先頭に立つ翔さん。
『背後でノンビリ走っている場合ではない。少しでも貯金を作らなければ!』

 

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そして後ろを突き放しにかかります!

 

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背中で語るキャプテン翔さん

 

一方その頃・・緊張気味のアンカー三宅さん

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レースは4区終盤。間もなくアンカー区間に入ります。

TEAM MxKアンカーの三宅さん(写真右側)。
陸上競技未経験の純粋な市民ランナーでありながら、小田原で強い選手たちに揉まれ、5000m14分台まで実力を伸ばしてきたランナー。

対する「強くなろーの会」アンカーは金塚洋輔選手(写真中央)。
大東文化大学時代には、関東インカレ10,000m優勝、箱根駅伝を3度(4年時は2区)走るなどエースとして活躍。
卒業後はHONDA陸上部で実業団駅伝などにも出場した名選手。
現在は現役を退き、上山市役所で勤務しながら、トレーニングを続けているそうです。

 

経歴でいうと”対照的”ともいえる、この二人。

 

勝つのは、どちらでしょうか・・・

 

4区翔さんがトップで戻ってきた!

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TEAM MxKキャプテンの翔さんが戻ってきました。
2位に11秒差をつけて、三宅さんにタスキを渡します。

 

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先輩SAITAKUに見送られて走り出す三宅さん。

 

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アンカー三宅さんを、走り終わった選手みんなで応援。

 

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「強くなろーの会」金塚選手が追ってくる。

 

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一周目を終えたところでは、まだそれほど、差は変わらないか。

 

日頃、一緒に練習しているSAITAKUからは
『追いつかれても良い。最後の勝負に備えて余裕を持って走ろう!』
と声をかけられた三宅さん。

 

残り2周。

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逃げる三宅さん。

 

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追う金塚選手。

 

s-DSC06769 うーん、少し詰まってきたか。

 

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外部走路にて。ほとんど差がなくなってきた。
でも大丈夫。TEAM MxKにとって、追いつかれるまでは想定通り。

 

MxK関係者『三宅はラストのスプリントが強いからきっと大丈夫!』
強くなろー関係者『アニキ(※金塚選手のこと)ならそれまでに勝負つけてくれるはず!』

 

関係者の話を総合すると、どうやらラストのスパート勝負に強いのがMxKの三宅さん、
全体的な走力に分がある金塚選手、という図式らしい。

 

競技場に戻ってきた!

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「強くなろーの会」金塚選手が、先頭三宅さんに追い付きました(&それを興奮気味に見守る小林祐梨子さん:写真右)。

 

混戦のまま、勝負は最後の一周へ・・・

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チーム全員で繋いできたそれぞれのタスキ。「19周」でも差は付かず。
残り1周の鐘が鳴る。

 

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チームの明暗を分けるラストラップへ。
二人ともすごいスピード。

 

残り800m。先頭に出たのは・・

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「強くなろーの会」金塚選手!!

ここで一気にスパート。しかし、三宅さんも付いていく。

 

際どい勝負。先に競技場に入ってきたのは・・

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飛び込んできたのは「強くなろーの会」金塚選手!

 

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後を追う「TEAM MxK」三宅さん!

 

そして・・・決着の時。

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歓喜の瞬間。

 

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「強くなろーの会」がトップでフィニッシュ。
最強市民ランニングクラブの称号を手にした瞬間。

 

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10秒差で、TEAM MxK三宅さんがフィニッシュ。
激戦を終えて疲労困憊の三宅さんを、エース齋藤大樹さんが迎えます。

 

お疲れ様!!

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最後まであきらめず頑張った三宅さん。
非常にプレッシャーのかかる中、その力をじゅうぶん発揮し、背後から迫りくる強者を、最後まで苦しめました。

 

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勝つことは出来なかったけど、みんなの表情は充実そのもの。

 

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三宅さん苦しそう・・大丈夫かな!?
本当、よく頑張りました!

 

みんな、いい表情してるよ^^

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みんなの口から出てくる言葉は
『僕のところでもう少し差を付けていれば・・』
『僕がしっかり先頭で渡していれば・・』
等々、とても、自分に厳しい言葉が並びます。

人を責めるとかいう空気は微塵も感じさせない。
反省しながらも、なんだかすごく楽しそう。
それがチームワーク。
(ユニフォームバラバラだけど)

 

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最後は仲良くクールダウン。

 

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みんなでジョギング。(服装バラバラだけど)

 

ということで・・準優勝!!

強くなろーの会 1時間08分22秒
TEAM MxK 1時間08分32秒

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手に汗握る大接戦の末、惜しくも2位となったTEAM MxKの5人。

『5000mの自己ベストは全員が14分台』という、市民ランナーとしては破格のプロフィールを持ちながらも、勝たせてもらえなかった今回のレース。
5人で繋いだ23kmのタイム、1時間08分32秒の1km平均は2分58秒7

「最強ランニングクラブ決定戦」の名の通り、非常にレベルの高いレースの中で、充分すぎるほど存在感を発揮したTEAM MxKでした!

 

総合成績(上位のみ)

Result

大会公式結果からの書き出し。通過タイムは個人記録より推測。

 

(記事が長くなってしまったので・・)
閉会式、表彰式の様子は最終章にてお送りします!!

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