北九州・小倉駅から南に数百メートル。
大正時代の始め頃から続くと言われる旦過市場(たんがいちば)に、編集部がどうしてもオススメしたいメニューがあります。
それは、、
旦過市場の新名物、大学堂にある「大学丼」
旦過市場の幸を存分に味わうことのできる大学丼。
丼のベースとなるご飯を提供している「大学堂」でご飯を購入し、市場の中で好きな具材を購入。
「自分だけの一杯」を作ります。
フルマラソンを控えたランナーにとっても、最適なカーボローディングになることでしょう。
今回、旦過市場をご案内してくれたのは、このお方。
小倉名物「ぬか炊き」の味の決め手となるぬか床を100年以上に渡って守り続ける「百年床」を提供する、
宇佐美商店の宇佐美雄介さん。
宇佐美さんのご案内で、まずは大学丼のベースを提供する「大学堂」へ向かいます。
大正初期から続くと言われる旦過市場の歴史を感じさせるの看板。
正しい表記は「大學堂」(※環境により正しく表示されない場合があります)。
レトロな店内も、雰囲気が良い感じ。
今回は、ご飯と汁物の「大学丼セット(300円)」をオーダー。
いざ、具材探しに出発!
「あたたかいご飯を食べてください」という店長のお気遣いにより、
まずは具材を探しにいくことに。
取材当時、時刻はすでに夕方でしたが、まだ多くのお店が元気に営業していました。
※ちなみに、大学丼はだいたい14〜15時前後にはご飯がなくなり、終了することが多いそうです。お求めの際は、お早めにお願いします。
夕方ということもあり、生鮮食品の残りは少なくなってしまいましたが、
お店に事情を説明して、残っているものがないか聞いてくれている宇佐美さん。
(手前は、同行した編集部新人・オオタカ君。)
こちらが宇佐美商店のぬか床「百年床」。
ランナーに嬉しいぬか炊き
野菜や青魚をぬか炊きにすることで、具材の水分が抜け、その代わりにぬか床の栄養素を吸収し、
栄養価の高い食品になります。
ぬか炊きは、ビタミンB群(B1・B6・B12)や植物性乳酸菌を多く含みます。
また、ぬか炊きの調味料となるぬか漬けは、野菜を加熱せず加工するため、生きた酵素を取り入れることができます。
野菜や青魚の栄養素を丸ごと摂取できるのも、ぬか炊き、ぬか漬けの大きな利点です。
ぬかの栄養的な解説は他記事に譲るとして、その栄養価の高さから、古くから健康食として親しまれてきました。
ということで、食材を買い込んできたよ!
ふたたび、大学堂に戻ってきました。
ご飯をよそってもらい、購入品の全部。管理人とオオタカくんの二人分でこのくらい。
(右に写っている揚げ物はオマケです・・・笑)
ちょうど、中央にある白いパックが宇佐美商店「百年床」のぬか炊きです。
いただきます!
好きなように盛り付けて、いただきます。
オオタカくん。いただきます。
わたくしも。いただきます。
案内業務?という一仕事を終え、ホッと一息な宇佐美さん。ありがとう。
セットのお味噌汁(ちょっと飲みかけですが)。温まります。
ごちそうさまでした!
九州の玄関口、北九州市の古き良き食文化が詰まった旦過市場に、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
きっと誰もが、満足できる「自分だけの大学丼」に出会える・・はず!!
今回、取材に快く応じてくれた宇佐美さん。
大学を出て約10年間、東京で営業職をしていましたが、お父様のご実家の百年床を継ぐということで、この地に戻ってきました。
今日も、美味しいぬか炊きを作るために、試行錯誤を続けています。
最近では
こんにゃくのぬか炊きや
タマゴのぬか炊きをも、仲間に加わったそうですよ。
ぜひ、足を運んでみてください!
おまけ(笑)
おっと、もうこんな時間!
・・・ではなく、大学堂の時計は、止まっています(取材当時)。
ご注意を!なーんて。笑