ちょっと趣を変えて、陸上競技の記録会のご紹介。今日は、大学が主催する記録会の代表格、日体大記録会をご紹介します。
日本体育大学が実施する、長距離記録会。陸上の大会であるが故に、敷居はかなり高いのですが、あまり風が吹かないことで有名な建志台キャンパスで実施されるこの記録会は、陸上関係者の中で非常に人気の高い大会。
年間を通して定期的に開催され、2014年度は4月から12月まで、計8回開催されます(最終回は女子のみ)。
近年では、ある程度走力のある市民ランナーの参戦が増えており、目指すマラソン大会に向けた走力確認の場としても利用されています。
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基本情報
通常開催月 | 通年(2014年度は年8回) |
直近の開催 | 第239回 2014/9/27(土)~28(日) |
種目 | 下記参照 |
公認コース | 全種目公認 |
公認大会 | 全種目公認(陸連登録者以外は出場できない) |
途中計時公認 | なし(陸上競技規則に準拠) |
参加費 | 1種目1,000円(一人で参加する種目数に制限はない) |
制限時間 | 公表されていない(下記参照) |
日体大記録会の開催種目と制限タイム
公式には、制限時間などの記載はありませんが、運営上の限度が”暗黙の了解”として存在しますので、だいたいの目安を記載しておきます。
このタイムをオーバーする人もそれなりにいますが、バテてしまった人であることが多いので、狙う記録が下記のタイムを超える場合には、スタートで付いていけませんので、参加を見送ったほうが良いでしょう。
男子
800m 2分20秒程度
1500m 5分程度
5000m 18分半~19分程度
10000m 35分程度
女子
800m 3分程度
1500m 6分程度
3000m 12分程度
5000m 18分半~19分程度
10000m(12月の女子記録会のみ実施)35分程度
なお、女子5000m、10000mについては、実業団クラスの選手いか居ませんので、市民ランナーにはあまり参考にならないと思います。
※時々、有名な市民ランナーの方を見かけます。入りの1000mを3分30~40で入る覚悟があれば、なんとかなるかもしれません。
遅い組から実施
日体大記録会は、申告タイムを元に、組分けをします。
申告タイムが最も遅い人が1組目、その次が2組目・・というように、最終組が一番(申告タイムが)速い人です。基本的に、同じ組で走る人は、みんな同じくらいの走力を持っています。
2014年度から、「公認自己記録を記入、または、公認自己記録を持たない人は参考記録を記入」の申告に変わりましたが、どちらの記録も扱いは同じだそうで、従来の目標記録と同じような扱いで構わないとのこと(事務局談)。
公認自己記録を持つ選手でも、速いペースを希望する場合には、参考記録を記入しています。
会場の建志台キャンパス
会場の建志台キャンパスは、地形と防風林の関係で、強い風があまり吹かないことで有名です。
好条件で走れる記録会として、日本全国から選手が集まってきます。
会場アクセス
東急田園都市線 青葉台駅 からバス(4番乗り場)
東急バス 青61 日体大行き(終点日体大で降りる)220円(IC216円) 約10分
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記録会当日は、陸上っぽいジャージを着た若者達が沢山、駅前に居て、バス停には列が出来ていますので、迷うことは無いと思います。
バスはかなりの本数があり、行列になっていても10~15分程度の待ち時間で乗車できます。
昼食(土曜日のみ)
土曜日のみ、キャンパス8号館で学食が食べられます。安いです。体育大学らしくボリューム満点・・というほどでもなく、ランナーだったら普通に完食できます(写真はご飯大盛)。
※2015年5月修正:食堂メニューが変更になり「ザ・体育大学!」という感じの大盛りメニューとなりました・・。
250円の かき揚げ丼 が、かなりのボリュームでした・・・。直径は1000円札よりちょっと大きめ。それなりに深さもあります。
左のオムライスは300円。こちらは標準サイズでした。
時々来る有名人
大会への調整目的で、有名ランナーが参加することも、珍しくありません。
2014年9月大会 エントリーより
女子3000m 7組 鈴木亜由子(2005全中1500m優勝/2013日本選手権5000m4位)
女子5000m 3組 渋井陽子
男子5000m 40組 菊池昌寿/油布郁人/北村聡/矢沢曜/ポール・クイラ他外国人ランナー13人
過去の大会で特に目立ったもの
2014年4月 1500m 川内優輝選手の出走(ニュースにもなっていましたね)
2009年10月 横田真人選手が800mで日本新記録をマークしています。
ゴールデン日体
11月下旬~12月頭の日体大記録会は、俗に「ゴールデン日体」「スペシャル日体」などと呼ばれ、その好条件から自己新記録が続出することで有名です。
直近では、2014年12月7日に、高校1年生が史上初の13分台で走るというニュースもありました。